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中南米原産で、数千年前から栽培されていたというナス科の植物・トウガラシ。アメリカ大陸が発見された15世紀末にヨーロッパに持ち込まれましたが、ほかでは味わえない刺激的な味覚と強力な繁殖力で、50年ほどの短い期間でアジアからアフリカまで広まりました。現在では重要なスパイスのひとつとして数えられ、世界中のキッチンで愛用されています。 |
1.消化不良
2.食欲不振
3.冷え性
4.肩こり
5.リウマチ
6.神経痛 |
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あの独特の辛さをつくっているのは、カプサイシンという辛み成分。舌や胃を刺激して食欲を増進する効果
があります。また中枢神経を刺激してアドレナリンのあ分泌を促進し、エネルギー代謝を活発化する作用も認められています。 |
【ビタミンC】 |
免疫力を強化したり活性酸素を中和したりと、さまざまな効果
がある栄養素。皮膚や筋肉、骨、血管の細胞を結合するコラーゲンを生成する役割があるので、美肌のためには欠かせない成分です。 |
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【カロテン】 |
緑黄色野菜に多く含まれる栄養素で、体内でビタミンAに変化します。免疫細胞を活性化する働きのほか、皮膚や粘膜を丈夫にする効果
もあります。 |
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辛み成分・カプサイシンには血行や発汗を促す効果もあります。これにより代謝が活発化、体脂肪の燃焼につながり体重が減少しやすくなります。でも食べ過ぎると胃や腸が炎症を起こす恐れもあるので、注意しましょう。 |
トウガラシにもいくつかの種類があります。「鷹の爪」のような辛みの強いものがイメージしやすいですが、「シシトウ」や「伏見甘」など甘みのある品種も人気があります。この辛みの違いはカプサイシンの量
とは関係なく、その分子構造に秘密があるとか。カプサイシンを構成する分子の鎖がある長さになったとき、辛みを感じるようになるそうです。 |
熱を加えても辛さが変化しないのがトウガラシの大きな特徴。辛さを調節するには入れる量
を増やすほか、細かく刻むことでも辛さを変えられます。また辛くなりすぎたときには、牛乳やヨーグルトなど乳製品を一緒に摂ると和らげることができます。 |
トウガラシの辛みを計る単位に「スコヴィルユニット」があります。日本産のトウガラシでもっとも辛いとされる鷹の爪で3〜5万スコヴィルユニット。世界を見渡すと10万〜35万に達するものもあるとか。このように品種によって辛さのタイプも異なるので、いくつかのトウガラシを試してみて、好みのものを見つけていくのも良いでしょう。 |
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