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ショウガは東南アジア原産の多年生植物の根の部分。 個性的な香りと口の中をピリッと引き締める辛みで、調味料や薬味として幅広く利用されています。日本にも3世紀頃には伝わってきており、魔除けとしてまつる地域もあるほど、日本人の食生活と文化に浸透しています。
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1.食中毒の予防
2.食欲不振
3.消臭作用
4.風邪
5.膀胱炎予防
6.冷え性 |
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栄養という部分では、あまり多くの成分を含んでいないため、あまり期待できません。しかしショウガ独特の辛み成分や香り成分の中に注目すべき効能が隠されています。 |
【カリウム】 |
細胞内外の物質交換や水分調節などを行うミネラル。血圧を安定させたり、筋肉の収縮をスムーズにする役割も担っています。 |
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【ビタミンB1】 |
疲労回復や精神の安定などに役立つ栄養素。炭水化物をエネルギーに転換するために欠かせない成分です。 |
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ショウガの辛みをつくっているのはジンゲロン、ショウガオールという辛み成分。これらには食中毒の予防に役立つ殺菌力があります。刺身の薬味によく使われるのはこのため。また魚の臭みを取る消臭作用や、腸内の日和見菌に対しての抗菌性なども確認されています。 |
ショウガの香り成分・ジンギベレンには健胃作用、解毒作用があり、風邪の初期症状や吐き気を抑えたり、痰切り、咳止めなどの効果
があります。風邪の初期段階なら、ショウガのおろし汁に刻みネギを加え熱湯を注いだショウガ湯がオススメ。また咳による扁桃炎の際には、おろしたショウガ大さじ2杯分をガーゼが手ぬ
ぐいで包み、喉に当てると湿布の役割を果たします。 |
中国では、からだを温めるショウガの性質に着目し、風邪や冷え性、下痢止めの薬として利用しています。特に漢方の世界では、根ショウガ(ヒネショウガ)に石炭をまぶして陰干しにした乾姜(カンキョウ)が良いとされています。 |
生臭いレバーや魚を調理する際に、ショウガの絞り汁をふりかけると臭みを抑えることができます。またショウガの香り成分は熱に弱いので、香りを活かしたい料理の場合は火を止める直前に、香りを消したい場合は始めから入れるようにしましょう。 |
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