口に入れた食品が原因で、激しい腹痛や下痢、発熱などを引き起こす食中毒。毎年2〜3万人は患者が発生し、そのうち14.5%は家庭で発生しているという身近な病気です。
食中毒を引き起こす細菌はたくさんありますが、症状によって主に3つのタイプに分けられます。
- 感染型(サルモネラ菌、カンピロバクター菌など)
細菌に汚染された食品を口にした際に、生きたまま体内に入った菌が食中毒を引き起こすタイプ。菌は腸管にたどり着くとさらに増殖し、腸管組織に侵入して炎症を起こします。それにより腹痛や下痢、ひどいときは血便が出ることもあります。
- 生体内毒素型(腸炎ビブリオ菌、病原性大腸菌など)
菌が腸管の中で作りだした毒素により発症するタイプ。菌によって症状は様々ですが、腹痛や下痢、発熱を伴うものが中心です。
- 毒素型(ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌など)
食品内で細菌が増殖し、そこで生まれた毒素が口から入ることで発症するタイプ。身体のしびれや筋肉が動かなくなるなど、神経に害を及ぼす菌も存在します。
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