元気豆知識TOP 体長0.2〜0.5ミリ、幅5〜8ミクロンという小さな植物・スピルリナ。35億年前から地球に生息し、地球で最初に誕生し生命体のひとつとも言われるスピルリナは、藍藻類という藻の仲間に属しています。水のきれいな場所を好み、亜熱帯地域の高温でアルカリ性の湖沼などで自生しています。アルカリ性の水には細菌が近寄れず、また細胞の表面 に粘質物を含んでいないので、スピルリナには細菌が付着しません。このように清潔な環境にしか育たない微生物・スピルリナが、今、新しい健康食品として注目されています。たくさんの効能を持つスピルリナは、これからますます目が離せない存在になりそうです。 人間の体内でつくることができない必須アミノ酸9種類を全て含むスピルリナ。必須アミノ酸はたんぱく質をつくるために欠かせない成分なので、スピルリナは骨格や血液をつくる源になると言っても過言ではないでしょう。また、スピルリナは光合成によってグリコーゲンを生成します。グリコーゲンは私たちの活力源となるもので、本来は身体の中で炭水化物を分解してつくられる成分。それを直接摂り入れられるスピルリナは、即効性のあるエネルギー源なのです。（植物がグリコーゲンを作り出すことは、実は驚きなのです）そのほかにもビタミンB群やカリウム、鉄、β-カロチンなど、現代人に必要な栄養・ミネラルがほぼ完璧に含んでいます。しかも消化吸収率が90％と高く、効率よく栄養を身体に摂り入れられます。スピルリナは私たちが必要とする栄養を、効果 的に与えてくれる貴重な食物です。 また、同じく原始生命のクロレラと比較しても、アルカリ度は2倍以上、ビタミンB12も約3〜5倍多く含み、β-カロチンに至っては約50倍もの量 を持っています。ほかにも消化吸収や採取のしやすさなど、クロレラより優れた点が多いこともスピルリナの魅力です。 スピルリナは豊富な食物繊維で腸の環境を整え、葉緑素やβ-カロチン、ビタミン群などの栄養素で大腸壁の代謝を調整します。このおかげで腸の運動は促進され、排便をスムーズにしてくれます。ある実験で、便秘症の人にスピルリナを食べてもらった結果 、1週間程度で便通が良くなり、2〜3週間後には下剤の必要が全くなくなったというデータが出ました。またラットを使った実験では、スピルリナが腸内の乳酸菌を増やす作用があることが確認されています。100日間スピルリナの粉末を食べ続けたラットは、通 常のものより3倍も乳酸菌が増えました。このようにスピルリナにはお腹にやさしい効能がいっぱい。便秘で悩む女性の力強い味方になる存在です。 そのほか、風邪を引かなくなった、アレルギーが改善されたなどが報告されています。 ●ダイオキシンの排除 ●血糖値の改善 ●高血圧の改善 ●貧血の改善 など 　 お酒を飲むとひどい二日酔いに襲われる人にもスピルリナは頼れる存在。スピルリナにはお酒に含まれる不純物を吸着し、排泄する作用があります。これにより肝臓への負担を減らし、二日酔いの症状を軽くしてくれます。もっとも、二日酔いの原因は肝臓に負担が掛かりすぎること。普段から肝臓をいたわるために、たんぱく質やビタミンを充分に摂っておくことが大事。肝機能を高めるこれらの成分を豊富に持つスピルリナは、楽しいお酒の席にも欠かせない仲間です。

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