元気豆知識TOP 健康づくりに欠かせないビール酵母は、驚くほどの健康パワーがあります。最近では健康食品としても注目されているほど様々なビタミンやアミノ酸などを含む栄養の宝庫なのです。 ●ビール酵母とは ビール酵母とは、ビールを製造するときに利用される発酵菌のことです。 ビール大麦の麦芽からとった汁にビール酵母を加えて発酵させると、ビール酵母は麦汁中の麦芽糖やミネラル、アミノ酸などの栄養を取り込みながら、アルコールと炭酸ガスを排出してどんどん増殖していきます。発酵を終えた酵母は下に沈み、上澄み液は濾過した後、ビールになります。 下に沈んだ酵母の一部は再利用され、残りは丁寧に洗浄して有効成分を損なわないように短時間の熱処理で乾燥します。こうしてできたものが健康食品として近年注目されているビール酵母です。 ビール酵母は各種ビタミン、ミネラル、良質なたんぱく質、食物繊維等を含み、「栄養の宝庫」と呼ばれています。 ●ビール酵母の栄養 このビール酵母には豊富なビタミンB群を中心にして17種類のビタミン、約20種類のアミノ酸（タンパク質の構成成分）、14種類のミネラル、さらには食物繊維や核酸など、健康のために必要な成分が50種類以上も含まれています。その50％を占めているのはタンパク質（アミノ酸）です。次は食物繊維で、約30％。残りの20％に、驚くほど多種類のビタミン、ミネラル、核酸、グルタチオンなどが含まれています。 ビール酵母の特長は、その栄養の多さにあります。体の生理機能を整えるビタミンB群をはじめとして、成長に欠かせない必須アミノ酸、さらにカリウム・リンなどのミネラル、食物繊維などがバランス良く含まれています。これらが一丸となって、消化力を高めたり、食欲を増進させたり、胃腸を元気にするなど、体のさまざまな部位 に働いてくれるのです。 ●ビール酵母でダイエット ビール酵母には、乳酸菌などの腸の働きを助ける善玉 菌を増やします。 最近では「ビール酵母ダイエット」として、ヨーグルトに乾燥ビール酵母を混ぜて食べることが注目されています。これは、低カロリーでありながらも身体に必要な栄養素が手軽に補給できる点で優れたダイエット食品といえます。 食事の代わりに摂取するだけで、空腹感が減少します。ビール酵母ダイエットをしていると、段々と胃も小さくなり、夕食も少量 で満足出来るようになるので、ダイエットにつきものの「我慢」をせず何でも食べられるところが魅力です。 ●酵母ヨーグルトの作り方 ヨーグルト100g（市販のカップヨーグルト約1個分）に、大さじ１杯分(約5g)の粉末ビール酵母を混ぜ合わせます。 ねっとりするまで混ぜ合せたら、そのままお召し上がり下さい。 ●ビール酵母の効果 1.胃腸の調子を整え、 　血液をサラサラにする 腸内の乳酸菌やビフィズス菌などの善玉 菌を活性化し、腸内を中性から弱酸性へと変化させることで悪玉菌の増殖を抑制する効果 があります。 2.肥満予防 ビール酵母にインスリン濃度を調整する働きがあると考えられています。 3.生活習慣病予防 ビール酵母の細胞壁には免疫力を高める働きを持つ多糖体が含まれています。 4.美肌効果 ビールに含まれるビタミンＢ２には抜群の美肌効果 があります。このビタミンＢ２は、他の酒類には含まれていないビール特有のものです。 5.肝機能の向上 肝硬変症の治療法として、患者の体質に合わせた食事とビール酵母の投与が日本でも実用化されています。

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