つまは魚介類特有の生臭さをやわらげ、殺菌効果
で食中毒を予防し、消化吸収しやすいように消化液の分泌を助ける役割があります。特に注目されているのが、アニサキスと呼ばれる寄生虫を体内で撃退してくれる働きです。
アニサキスは刺身などに寄生する小さな線虫で、胃に潜り込もうとして胃壁や腸壁などを食い破り、時には小腸まで潜り込み、内臓を侵食しようとします。
それを体内で撃退してくれるのが、「つま」の働きです。「つま」は食中毒の予防として効果
的なのです。また、刺身や肉など、一般にタンパク質は鮮度が高いほど、かたい性質を持っています。そこで、「つま」となる大根や海藻に含まれるタンパク分解酵素が、消化の助けとなるわけです。 |
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